2015/11/14
※今回改造したのは初期型の3DSです。3DSLL、New3DSの場合はパーツや手順が異なります。また、3DSを弄るとメーカーによる修理が受けられなくなるのでご注意下さい。
かねてより興味を持っていた ゲーム実況に挑戦するにあたり、ゲーム画面をパソコンに出力するために必要となる「偽トロキャプチャー」を購入しました。
で、この機器を自分で取り付けるか、業者さんに取り付けてもらうか悩んでいたのですが・・・
考えに考えた結果、説明を見るに自分でも取り付けられそうだったこと、自分で取り付ければ工賃の約1万円が浮くことから、結局、自分で3DSに偽トロキャプチャーを取り付けようと思い至りました。
そういうわけで、早速、必要なパーツを購入。今回はオプティマイズ パーツショップで「カメレオンUSB SPA3 完成品 + 3DS用フレキシブルケーブル(税別8450円)」を・・・それからamazonで「3DS用大容量内蔵バッテリーPro(980円)」を調達しました。どちらの商品も注文から2~3日で迅速に届きましたよー(^^)
ちなみにオプティマイズさんHPの商品写真の通り、3DS用フレキシブルケーブルにはハンダが同梱されています。量としては十分余裕があるので、ハンダごてさえあればハンダは用意しなくても大丈夫です。
さて、パーツも揃って準備万端!!フレキシブルケーブル取り付け手順を見ながら、いよいよハンダ付け&本体の加工を進めていきます。
途中、抵抗値チェックで0.6MΩ前後になるべきところが、3MΩ前後になってしまい、やっちまったか?と焦りましたが、何とか無事解決。どうやら下記画像の赤で囲んだ部分のフレキがやや浮いていて、基板と密着していなかったことが原因だったようです。
問題の個所に絶縁テープを張り付けて密着させた後、再度抵抗値を測定すると、すべての個所の抵抗値が正しい値になりました。
その後、加工した本体に偽トロキャプチャーを組み込んで・・・
必要なソフトウエアをインストールしたパソコンと接続!!
3DSの画面がしっかりパソコンに出力されていることを確認し、無事、改造完了となりました。
大きな画面でゲームを楽しめるし、これは良いですねー(^^)
偽トロキャプチャーを取り付けてみた感想
機械を弄るのが好きな私にとって、今回の改造は楽しかったです。
ただ、作業自体はそんなに難しくありませんでしたが、ハンダ付けや基板の着脱、フレキの取り付け取り外し等の細かい作業が多く、思っていたより改造は大変でした。
正直、これで工賃1万円は安いと思います。最悪、改造に失敗した挙句、3DSを壊してしまう可能性もあるので、特に機械を弄り慣れていない方は、素直に業者さんに取り付けてもらった方が良いでしょう。
一応、取り付け手順補足
推奨はしませんが、これから自分で偽トロキャプチャーを取り付けたいという方向けに、メイン基板の取り外し方について若干補足しておきます。
まず3DS裏面の4本のネジを緩めた後、ネジ側を少し上に持ち上げ矢印の方向に引っ張って底を外します。
次に9本のネジを外して、本体の下カバーを外します。
が、この箇所のネジは、かなりキツく締まっていて中々緩まないと思います。ねじ山を崩してしまうと厄介なので慎重に・・・私は、しっかり押し付けた精密ドライバーをプライヤーで回して緩めました。(ネジは反時計回りに回すと緩みます)
下カバーのネジが外れたら、LRボタンが付いていない方を持ち上げます。ここで無理に下カバーを引っ張るとLRボタンのフレキシブルケーブルが切れてまう可能性があるのでご注意下さい。
LRボタンのフレキは赤〇の部分を上に持ち上げると外れます。
続いて、白〇部分のネジ と 橙〇、青〇部のフレキを外していきます。フレキの外し方はフレキシブルケーブル取り付け手順を参照下さい。
アナログスティックのフレキは、先にアナログスティックを本体から外した方が外し易いです。青〇部はSDカードスロットを取り外し後に外します。
また、紫〇、桃〇部は上に持ち上げると外れます。茶〇の部分はマイクごと外せるのでフレキは外さなくてもOKです。緑〇部は裏面が両面テープで引っ付いています。
それから、SDカードスロットを取り外す際は・・・
先に上記写真の赤〇部分のネジを外しておかないとSDカードスロットの基板が破損してしまうのでご注意を。SDカードスロットを外した後は、ネジ2本とフレキ2ヶ所を外します。
基板を固定しているネジ と 表面にあるフレキを全て外したら、基板のイヤフォンジャック側を持ち上げ、基板裏面のLボタン付近にあるフレキを外せば、メイン基板を取り外すことができます。
あとは取り付け手順と睨めっこしながら、どんどん改造を進めていきましょう。
はんだ付けについて
ハンダ付けするポイントが小さいので、ハンダごての先端は極力細い物の方が作業し易いです。
その他、ハンダを盛り過ぎた時のためにハンダ吸収線があると心強いと思います。
久しぶりにハンダ付けをされる方は、下記のサイトでハンダ付けの基礎を見直して挑んだ方が良いかもしれません。
UEW線の下準備について
UEW線の両端の皮膜を溶かした後は、テスターで導通をチェックし、しっかり皮膜が溶けているかどうかを確認した方が良いです。