2015/11/14
WordPressを高速化させるためにキャッシュ系プラグインを導入を検討している方も多いのではないだろうか?
W3 Total Cacheは、これ一つでサイトの総合的なキャッシュ処理を設定できる便利なプラグインであり、私も先日まで、私が運営する全てのサイトに導入していたのだが、様々な不具合が発生したことから、現在では同プラグインを外している。
多くの方が警鐘を鳴らしている通り、素人が安易にキャッシュ系プラグインに手を出すのは危険だと痛感した。
不具合発生の際、何が悪影響を及ぼしているのか?これを調べるだけでも、中々骨が折れたので、W3 Total Cache導入によって発生した不具合で私が気付いたものをまとめておきたいと思う。
ちなみに、当時利用していたサーバーはロリポップ。自分なりにプラグインの設定をイジってみたりもしたが、私の知識では、プラグインを外すことでしか不具合が改善しなかった。
記事を保存できなくなる
WordPressで記事を保存する際、「下書き保存」ボタンや「公開」ボタンが半透明になるが、W3 Total Cache導入後、時間が経過するとボタンが常に半透明になり、記事の保存や公開ができなくなることがあった。この不具合は、記事本文中にCSSやスクリプトを記述した場合に特に顕著に発生する。
これは、オブジェクトキャッシュが悪影響を及ぼしているものと思われる。
記事の更新が反映されない
記事の更新時、WordPressへログイン中に確認すると、記事の更新が反映されているが、ログアウトして確認すると、記事の更新が反映されていない事が多々あった。この不具合は、コメントについても同様の症状が見られた。これらは、Purge Policyを設定しても不具合は改善しなかった。
これは、ページキャッシュが悪影響を及ぼしていると思われる。なお、この不具合についてはW3 Total Cacheのダッシュボード等にある「empty all caches」をクリックしてキャッシュをクリアしてやると解決する。
記事更新時に500エラーがでる
記事の更新、または下書きの際に500エラーがでることがあった。500エラーは出るものの、記事の更新が反映されていることもあったり、よく分からない不具合だった。前回の更新・保存から時間が空くと発生し易いっぽい。
オブジェクトキャッシュが原因?
管理画面の動作が重い
データベースキャッシュをONにすると、管理画面の動作が逆に非常に重くなった。私の環境下では相性が悪かったようだ。データベースキャッシュをOFFに設定すると復旧。
Advanced Adsのモバイル広告設定が反映されない
広告表示を一括管理できるプラグイン「Advanced Ads」にて、モバイル端末に広告を表示するか否かという設定ができるのだが、ページキャッシュがONになっていると、この設定が反映されなくなる。管理者がWordPressにログイン中は、しっかり反映されていたりするが、管理者がログアウトすると、徐々に設定が反映されなくなっていく。
この他にも・・・
この他にも、予約投稿でエラーがでたり、管理画面&サイトが真っ白になるといった不具合が発生することもあるようなので、ご注意を。